弁護士費用保険(弁護士費用特約)

弁護士費用保険(弁護士費用特約)の種類

 弁護士費用保険とは,弁護士費用相当額を保険会社が支払うことを内容とする保険です。

自動車保険に特約として附帯されていることが多いものです。

 特約として附帯されているものは弁護士費用特約と言われることが多く,省略して弁特と呼ばれることも多いです。

 自動車保険以外にも,火災保険や傷害保険に附帯されていることもありますし,弁護士費用保険単体で販売されているものもあります。

 弁護士費用保険は,全て内容が同じというわけではなく,保険会社ごとに内容が異なっています。

 約款上の記載上は同じように見えても,実際の運用が異なっていることもありますので,注意が必要です。

弁護士費用保険(弁護士費用特約)が利用できる人の範囲

 弁護士費用保険は,加入しているご自身が使用できるだけでなく,同居の親族や別居の未婚の子も使用できることがあります。

 ご自身の加入している保険に弁護士費用保険がない場合でも,各保険の特約を調べたり,同居の親族の加入してい保険,未婚の方はご両親の加入している保険も確認してみると,意外と弁護士費用保険が使用できる場合があります。

 ただ,使用できる人の範囲は保険契約ごとに異なりますので,ご自身の加入している保険,同居の親族の加入している保険に弁護士費用保険があったとしても,必ずしも弁護士費用保険が使用できるとは限りません。

 約款等を確認したり,保険代理店の方,保険会社の方に確認してみるとよいでしょう。

弁護士費用保険(弁護士費用特約)で賄える費用の種類

 弁護士費用保険が使用できる場合,着手金や成功報酬金といったいわゆる弁護士費用だけでなく,切手代やコピー代等のいわゆる実費と呼ばれるものも保険金の支払対象となります。

 ただ,弁護士費用保険の支払い基準は会社ごと,保険契約ごとに異なることがあります。

ですので,弁護士費用保険を使用する際には,支払条件について確認しておくと安心です。 

 弁護士費用保険には,着手金や成功報酬金といったいわゆる弁護士費用ではなく,弁護士等への法律相談料を保険金の支払い対象とする保険もあります。

 弁護士費用保険の保険金支払対象に法律相談費用が含まれている場合もありますし,法律相談費用特約として,別途特約が附帯されていることもあります。

弁護士に相談する前に確認しておくべきこと

 

 いずれにしても,弁護士費用保険が使用できる場合には,弁護士費用の負担がなくなるか,かなり軽減されます。

 弁護士への相談,依頼を考えている方は,予め,ご自身が使用できる弁護士費用保険がないか確認しておくとよいでしょう。

 まずは,ご自身の加入されている自動車保険を確認しましょう。

 次に,同居の親族の加入されている自動車保険を確認しましょう。

 未婚の方は,別居しているご両親の加入されている自動車保険を確認しましょう。

 いずれにも弁護士費用保険がない場合は,ご自身の加入されている自動車保険以外の保険を確認しましょう。

 

 保険の確認の際には,保険証券で確認をしたり,保険代理店の方に確認したりするのが良いでしょう。

 どうしてもよくわからない場合には,保険証券を弁護士に見せましょう。

 そうすれば,弁護士が弁護士費用保険に加入しているかどうか,それが利用できるかどうかを教えてくれるはずです。

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